山口岩国市の岩国駅前に、FrozenSweets24が誕生。営業時間は24時間365日！冷凍スイーツの無人販売店「みんなでつくる」がコンセプトのお店です。

地元岩国の菓子店が作るロールケーキや大島みかんのパフェ、韓国系スイーツ、見て可愛い食べて美味しいアイス、誰かとシェアしたくなる→人と繋がる、会話が生まれるスイーツがいっぱい！今後、不定期に商品は入れ替わっていく予定なので、訪れる度に新しいスイーツに出会えるはず。

店内の内装は全て手描き。アートディレクター主導のもと、経営陣、まちづくりを応援する人々が一体になって進めてきました。まるで文化祭の準備のようで、ワクワクする！という声も。
夏休みに開催された壁画ワークショップでは、予想を遥かに超える参加人数となり大盛況！知らない人同士でのコラボレーションが自然と生まれたり、数年越しに再会した幼馴染とまた新しい友情が生まれたりするシーンも。関東や関西圏から里帰り中の方も、たくさん訪れてくれました。
ワークショップ終了後、真っ白だった壁には数えきれない苺のイラストが。ひとつひとつ個性豊かで、たくさんの思い出が詰まった壁画が生まれました。

・アートディレクターコメント
アートディレクターとして、グラフィックデザイナーとして、またふるさとデザイナーとしても、新しい可能性を感じる試みとなりました。まちの一員として社会的にどう貢献してゆけるのか、また、まちから必要とされる働き方が自分にできるのか、実験的な第一歩を踏み出せたと思っています。
数年後の駅前再開発に伴い、岩国の風景はガラリと変わってゆきますが、そこにはずっと変わらない、ここで生まれ育ち暮らす人々の思いが詰まっているのではないでしょうか。
今回のテナントは、過去に先代社長がソフトクリーム店を経営していた場所だったそうです。私は余所者で全く知らなかったのですが、提案したデザインが偶然にも、そのソフトクリーム店にどこか似ていたそうで、現社長に驚かれました。懐かしい、と色んな思い出を話していただき、とても温かい気持ちになりました。
店舗でライブペインティングをしている間も、たくさんの人たちが行き交うのを眺めながら、過去や未来に思いを馳せていました。カラオケに向かう高校生を見ては懐かしい気持ちになり、話しかけてくれるシニアの方からは、私が知らない過去の風景や思い出を教えてもらい…。これから先の未来を生きる全ての人のために、何かを繋ぎたい、役に立ちたいと強く感じました。
アート・デザインは決して選ばれた人のものではありません。しかし、触れる環境がなかったり、美術の成績が悪かった！など、苦手意識を持つ人も多数います。（私自身も実はそうでした）まちづくりに参加するにあたり、「出来上がった素晴らしい作品」ではなく、「みんなでつくる」ためのムーブを起こす。そのためのツールとして、これまで培ってきたアート・デザインの知見を活用していきたいと思います。