バンクシー展~天才か反逆者か~ 広島エディション

ひろしま美術館 11月26

ひろしま美術館にバンクシーが。
バンクシーの作品は持ち去られたり壊されたり、上から落書きされたり保存するように作られていないため、ほとんどは残っていないと言います。ですから展示物は複製か写真でした。中には本物があったのかも。撮影はオッケーでしたのでいくつかご紹介します。2021年12月5日までです。チケットはQRコードで事前に公式ページで購入します。

ねずみシリーズ

ねずみはバンクシーが頻繁に用いるモチーフですね↑

ノー・ボール・ゲームスを知っていますか。この作品は因縁のある作品のようです。

ノー・ボール・ゲームス

バンクシー作品において«消費≫とは

場所、媒体、主題はすべてバンクシー作品の技術的側面であり、作品はそれらの表面的な性質を超えています。
バンクシーの絵画、ステンシル、その他の芸術作品はしばしば深刻な社会問題に切り込んでいます。

バンクシーの作品で頻繁に取り上げられているテーマの一つが反消費主義。人生の真の価値は、あちこちからやってくる大量のマーケティング情報に取って代わられ、ときとして恐怖となる。なぜなら、私たちの周りにあるものの多くがうそっぱちだから。私たちに欠かせないものやイベント、休暇、その多くは、マーケターが特定の経済的問題を解消するために編み出したものだ。

資本主義システムは、常により多くのものを買うことで、内なる空虚さと孤独感という主観的な感覚を埋めるように私たちを促す。新車を運転させ、より大きな家に住まわせ、流行を追いかけて、服をとっかえひっかえさせようとしている。こうして私たちは、最後には自由を奪われてしまう。果たしてそれで幸せになれるのだろうか?

消費
アンディー・ウォーホル的な作品です

消費については1950年代、アメリカの芸術家、アンディー・ウォーホルが作品に表しています。めざましい経済発展の中、大量に消費される物。それら一つ一つに価値はないのだろうか。オリジナルでもコピーでも価値あるものではないか。アートをコピーしたポップアートの巨匠です。

パンツ
バーコード
黄色いの顔の死神も有名なモチーフらしい

このヨーロッパの旗の作品はもうないそうですよ。塗りつぶされたらしく、イギリスでは避難殺到だったとか。

戦争についても多くの批判的な作品を残していますね。

おつかれさまでした。2021年を締めくくるにふさわしい展覧会でしたよ。
他人のおしゃれな家や良い車をみたら、いいなぁと羨ましく思ったこともありますが、バンクシーの消費についての問いを突き付けられて、物を大事に使う自分が誇らしくなりましたよ。ありがとうバンクシー。

CREATOR

奈扇
山口芸術短期大学で吉村芳生に学び、名古屋造形大学総合造形コースに編入した後はインスタレーションやコンテンポラリー表現に触れる。

手段は自由で、概念を視覚化しスタイルを自分で作っていくところが現代美術の魅力だと思っています。



主な制作歴
2008年 国際交流展transit in 香港
2009年 国際交流展transit In 名古屋
2014年 コンテンポラリーミニテキスタイル公募展 入選
2018年 シンフォニア・アート展
2018年 ACTアート展
2019年 柳井市美展 奨励賞
2020年 日本文藝アートコンペティション 奨励賞
2020年 いろやの0号展
2021年 いろやギャラリー 個展
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