バンクシー展~天才か反逆者か~ 広島エディション
ひろしま美術館にバンクシーが。
バンクシーの作品は持ち去られたり壊されたり、上から落書きされたり保存するように作られていないため、ほとんどは残っていないと言います。ですから展示物は複製か写真でした。中には本物があったのかも。撮影はオッケーでしたのでいくつかご紹介します。2021年12月5日までです。チケットはQRコードで事前に公式ページで購入します。
ねずみはバンクシーが頻繁に用いるモチーフですね↑
ノー・ボール・ゲームスを知っていますか。この作品は因縁のある作品のようです。
バンクシー作品において«消費≫とは
場所、媒体、主題はすべてバンクシー作品の技術的側面であり、作品はそれらの表面的な性質を超えています。
バンクシーの絵画、ステンシル、その他の芸術作品はしばしば深刻な社会問題に切り込んでいます。
バンクシーの作品で頻繁に取り上げられているテーマの一つが反消費主義。人生の真の価値は、あちこちからやってくる大量のマーケティング情報に取って代わられ、ときとして恐怖となる。なぜなら、私たちの周りにあるものの多くがうそっぱちだから。私たちに欠かせないものやイベント、休暇、その多くは、マーケターが特定の経済的問題を解消するために編み出したものだ。
資本主義システムは、常により多くのものを買うことで、内なる空虚さと孤独感という主観的な感覚を埋めるように私たちを促す。新車を運転させ、より大きな家に住まわせ、流行を追いかけて、服をとっかえひっかえさせようとしている。こうして私たちは、最後には自由を奪われてしまう。果たしてそれで幸せになれるのだろうか?
消費については1950年代、アメリカの芸術家、アンディー・ウォーホルが作品に表しています。めざましい経済発展の中、大量に消費される物。それら一つ一つに価値はないのだろうか。オリジナルでもコピーでも価値あるものではないか。アートをコピーしたポップアートの巨匠です。
このヨーロッパの旗の作品はもうないそうですよ。塗りつぶされたらしく、イギリスでは避難殺到だったとか。
戦争についても多くの批判的な作品を残していますね。
おつかれさまでした。2021年を締めくくるにふさわしい展覧会でしたよ。
他人のおしゃれな家や良い車をみたら、いいなぁと羨ましく思ったこともありますが、バンクシーの消費についての問いを突き付けられて、物を大事に使う自分が誇らしくなりましたよ。ありがとうバンクシー。
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